日本の観測史上最大のマグニチュード9・0の大地震は東日本の広範囲に、稀にみる地底からの揺れを引き起こし、それによって発生した巨大津波は沿岸部を壊滅的な被害をもたらしました。
死者約1万6千人、行方不明者約2700人にのぼる大惨事となり、ほぼ同時に東京電力福島第1原発でメルトダウンという制御不能の事態を引き起こしました。犠牲者は東北3県を中心に北海道や神奈川県まで12都道県に及びました。
この世界の災害史上で例のない悲惨な災害はいまなお、収束にいたらず、約32万人の避難者が47都道府県に分散を余儀なくされています。
原発事故に直撃された福島県の避難者は約15万人に達し、原発近隣の7自治体の役場は避難したままです。
展望のない避難の長期化は被災者を心身ともに疲弊させ、過労やストレスによる「震災関連死」は2300人以上に達しています。半数以上が福島県の被災者です。
日本経済新聞2013/02/16付 |
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